心の教育とEラーニング

心の教育とEラーニング教材

 

 

一人ひとりの能力の開花

 

 

現代において、社会は一人ひとりの個々の能力の開花に注目がおかれるようになっています。

 

これまで組織中心で動いていた社会でしたが、それでは個々の人権が守られないとし、

個々の能力をどのようにして上げていくかについていろんなところで研究が進んでいます。

 

 

資本主義、競争化社会では、環境の違いが起こり不平等による犠牲者が増えている現状があります。

支配から解放の過渡期を生きる私たちにとって、これはとても難しい課題といえます。

 

 

何故なら、組織中心の制度や不平等がもたらした爪痕はとても深く、

全ての人間に懲罰感情、罪悪感、自己否定感が染みこんでおり、心が萎縮しているといえます。

 

 

 

また、競争化社会において、全ての人間が嫉妬心や自己承認欲求をもっており、

人間関係(コミュニケーション)が阻害され、罪悪感を蓄積しています。

これは、心の病みとなっています。

そこに今までと同じように、表面的なスキルを植え込むなら、心がますます萎縮してしまいます。

 

 

 

 

 

論理的思考力と創造は繋がっている

 

 

現在全ての人間に創造力が求められるようになってきていますが、現状はとても難しいものです。

 

創造とは、論理的思考力、感性、心が全て育ち起こるものです。

 

そのために、人間の脳や精神の構造を一人ひとりが理解する必要性があると考えます。

 

 

 

 

今回のEラーニングプログラムの完成までには紆余曲折ありました。

心の育成は、対面でするのは困難であることがわかりました。

色んな感情を人は察知するものです。

 

 

 

Eラーニングシステムと心の教育は、感動的な出会いとなりました。

心の育成とEラーニングがピッタリとはまったのです。

 

講師やファシリテーターを介入させずに、学習システムとするならば、

受講生は1人で文章を読み1人で熟考することができます。

 

文章を読み熟考する際に、他者が介入しないほうがよいです。

 

 

 

他者が入ると落ち着かず、きちんとしなければいけないと思うからです。

そして、その上でアウトプットすることができます。

 

また、他者のアウトプットを見て1人で熟考することができます。

他者が介入し、採点をしない。

他者のジャッジを感じると緊張が走り、この緊張が心の傷に刺激を与えてしまいます。

 

 

 

しかし、深く染み込んだ懲罰感情は、各々に自分で採点する能力を蓄えさせました。

本心は自分に厳しく、だから罪悪感が深いのです。

 

 

 

 

 

論理的思考力はスキルではない

 

 

論理的思考力は、一人ひとりの考える力であり、脳の筋力です。

 

論理的思考力を平面上で分析し、平面上の構造を教えるべきではありません。

(例えば、真の論理的思考力とは球体である。文字通り、「論理を思い考える力」である。

ピラミッド型(厳密に言えば三角錐(四面体)ではなく超多面体である)が

脳内で幾つも合わさり球となる。

その球体が合わさることで心のコミュニケーションとなり創造がおこる。

ピラミッド構造は、階層的なロジック体系であり、

組織中心のロジックを教える際にはピラミッド型を研修生に教えるのは良いが、

個々の能力開花をすすめる教育にピラミッド型を研修生に連想させるべきではない)

 

 

 

また、コミュニケーションとは、奥が深いものであり、すぐに手に入るものではありません。

コミュケーションは創造と密着しているものであり、論理的思考力、感性、心の育成が必要となります。

 

 

 

人間は他者に伝える時にいろんな方法を使います。

 

それは、携帯、パソコン、場所(事務所、会議室、自宅、喫茶店など)、

身振り手振り、声の強弱、文章、図解、表情、言葉遣い、マナー、

礼儀作法、服装、などを使い表現します。

 

これらは、表現する際の道具であり、スキルです。

様々なスキルを学ぶことは大切なことです。

 

 

 

しかし、最も大切なことはスキルをどのように使うかということです。

 

(厳かな言葉使かタメ口か、真面目に話すのか笑顔がよいか、

図解が良いか日常会話に組み込むのがよいか、

傾聴するのか遮断するのか等、

目的を達成するために、相手を見て瞬時に臨機応変に順序立てて対応する能力)

 

 

 

人間は時空の連続性の中、多種多様な人間と共に存在しており、同じ場面は一つとてありません。

 

 

常に全ての個々の人間が、新しい時空を作り出しているのであり、

その際に、多くのスキルの中から瞬時に適切なものを選択する瞬発力と判断能力が必要となり、

その能力をあげることが個々の能力を開花させる本来の人間教育であるといえます。

 

 

 

正確に言うならば、スキル学習とは区別するべきであり、

一色単にするならば、本来の個々の能力を狭め、抑えるものになってしまい、本末転倒となります。

 

 

今回の教材内容にも入れていますが、

論理的思考力とは言葉、言葉の組み合わせを使って考えていくことです。

 

考える過程に自然と筋道が育っていきます。

 

 

 

そして、筋道の道標は心であり、心の純度が必要となります。

これは心の浄化であり、マインドケアです。

 

 

心は非常に繊細なものであり、他者が介入するとますます複雑で厄介なものとなってしまいます。

心に上下関係をつくるならば、逆効果となります。